ポケモンの技に「スピードスター」があります。
星型の光を飛ばして攻撃する、かなりおなじみの技です。
日本語名を見ると、かなり英語っぽい。
スピードスター
speed と star を組み合わせたように見えます。
だから、英語名もそのまま Speed Star なのかなと思いきや、そうではありません。
英語名は、
Swift
です。
ここが面白いところなんですよね。
日本語名は英語っぽいのに、英語版では別の、もっと自然な英単語が使われています。
スピードスターは、英語っぽい日本語名
まず、日本語の「スピードスター」から見てみます。
日本語話者からすると、この技名はかなりわかりやすい。
スピード + スター
速い星。
あるいは、星型の高速攻撃。
技の見た目ともかなり合っています。
星型の光が飛んでいく技なので、「スター」という言葉が入っているのも自然です。
さらに「スピード」がついているので、速く飛ぶ感じもあります。
かなり直感的な名前です。
ただし、これは英語そのものというより、日本語の中で作られた英語風の名前に近いと思います。
日本語では、カタカナ英語を組み合わせて、意味がわかりやすい名前を作ることがよくあります。
「スピードスター」もその一つです。
英語名は Speed Star ではなく Swift
では、英語名の Swift はどういう意味なのでしょうか。
swift は「すばやい」「迅速な」という意味を持つ英単語です。
swift = すばやい、迅速な
fast や quick に近い意味ですが、swift には少し上品というか、動きがすっと速い感じがあります。
たとえば、
a swift movement
と言えば、「すばやい動き」という意味になります。
ただ速いだけでなく、なめらかに、ぱっと動く感じがあります。
そう考えると、ポケモンの技名としての Swift はかなり自然です。
星型の光が素早く飛んでいく。
しかも、攻撃が外れない。
その感じを、短く一語で表しているのが Swift だと言えます。
Speed Star だと少し不自然に聞こえる
では、なぜ英語名は Speed Star ではないのでしょうか。
もちろん、Speed Star でも意味は何となくわかります。
speed は「速さ」、star は「星」です。
だから、「速い星」や「スピードの星」のようなイメージはできます。
ただ、英語の技名として考えると、少し説明っぽい。
あるいは、少しカタカナ英語をそのまま英語に戻したような感じがします。
英語では、こういうときに一語でスパッと表す方が自然なことがあります。
Speed Star
よりも、
Swift
の方が、技名として短く、引き締まっています。
つまり、日本語では「スピード」と「スター」を組み合わせて、見た目と印象をわかりやすく出している。
一方で、英語では「すばやい」という性質そのものを、swift という一語で表している。
ここに、日本語名と英語名の違いがあります。
swift は鳥の名前にもなる
ちなみに、swift は鳥の名前としても使われます。
アマツバメの仲間を swift と呼びます。
これは、空を素早く飛ぶ鳥だからです。
つまり swift という単語には、もともと「すばやく動くもの」というイメージがあります。
ただの「速い」だけではありません。
すっと飛ぶ。
素早く動く。
反応が早い。
そういう軽さや鋭さがあります。
だから、星型の光がぱっと飛んでいく技に Swift という名前がついているのは、かなりしっくりきます。
「必中」っぽさとも相性がいい
スピードスターは、ポケモンの技として、命中率や回避率に関係なく当たる技として知られています。
いわゆる「外れない技」という印象があります。
ここも Swift という名前と相性がいい気がします。
ただ速いだけではなく、狙ったところにすっと届く。
そんな感じです。
日本語名の「スピードスター」は、星型の光とスピード感を見せています。
英語名の Swift は、もっと性質に寄っています。
すばやく、外れず、ぱっと届く技
そういう印象です。
技の見た目をそのまま説明する日本語名と、技の性質を一語でまとめる英語名。
こう比べると、かなり面白いです。
カタカナ英語と本当の英語はずれることがある
「スピードスター」は、英語っぽく見える名前です。
でも、英語版では Speed Star ではありません。
これは、英語学習でもけっこう大事なポイントです。
日本語には、英語っぽく見えるカタカナ語がたくさんあります。
ただ、それをそのまま英語にすれば自然になるとは限りません。
カタカナ語としては自然でも、英語としては少し不自然なことがあります。
「スピードスター」も、まさにその例だと思います。
日本語の中では、非常にわかりやすい。
でも、英語の技名としては Swift の方が自然で、短く、力があります。
カタカナ語を見たときに、
これは英語でもそのまま言うのかな?
と一度考えてみる。
それだけでも、英語の見え方は少し変わります。
まとめ
ポケモンの技「スピードスター」は、英語では Speed Star ではなく Swift と呼ばれます。
日本語名の「スピードスター」は、かなりわかりやすい名前です。
スピード感のある、星型の攻撃。
技の見た目がそのまま伝わります。
一方で、英語名の Swift は、「すばやい」「迅速な」という意味を持つ英単語です。
星の形そのものよりも、技のすばやさや性質を一語で表しています。
Speed Star だと、日本語名をそのまま英語に戻したように聞こえる。
でも Swift なら、英語の技名として自然で、短く、引き締まっています。
ここには、カタカナ英語と英語の違いがよく出ています。
日本語では自然に聞こえる英語風の言葉が、英語ではそのまま使われないことがある。
ポケモンの技名は、そういう違いを見る教材としてかなり面白いです。
「スピードスター」と Swift。
同じ技なのに、見えているポイントが少し違う。
こういうところから英単語を見ると、ただの暗記よりずっと記憶に残りやすくなると思います。